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9 受動態・命令法

受動態

イタリア語で受動態(〜される)を表すには

  essereの活用形 + 過去分詞形
  venireの活用形 + 過去分詞形

の二通りの方法があります。venireを用いたほうがより受動の意味が強調されます。

   Questo libro è bruciato. (クエスト リブロ エ ブルッチャート) この本は燃やされる
   La porta è aperta. (ラ ポルタ エ アペルタ) その門は開けられる
   Alcuni sono nascosti. (アルクーニ ソノ ナスコスティ) 幾つかのものは隠される


2,3番目の文にあるように、受動態で用いられる過去分詞は主語の性数に一致します。

   Quello è mangiato da lui. (クエッロ エ マンジャート ダ ルイ) それは彼によって食べられる

 

能動態にした場合の主語(〜によっての部分)になるものは da に続けて表します。
ちなみに受動態の過去形は essereの部分を活用させて

   Alcuni sono stati nascosti. (アルクーニ ソノ スタート ナスコスティ) 幾つかのものは隠された


という形になります。


※注 venireを使った受動態では La porta è venuta aperta. といった複合時制の形にはなりません。



命令法

英語の命令法は動詞の原形を使うだけですが、イタリア語の場合その対象を考えて活用を変えなければなりません。

   Guarda! (グアルダ!) (君は)見ろ
   Guardi! (グアルディ!) (あなたは)見てください
   Guardiamo! (グアルディアーモ!) (私たちは)見ましょう
   Guardate! (グアルダーテ!) (君たち、あなたたちは)見ろ、見てください


命令形の活用を表にまとめておきます。

単数 複数
原形 一人称 二人称(親称) 三人称、二人称(敬称) 一人称 二人称 三人称 意味
最重要語
essere × sii sia siamo siate siano 〜である
avere × abbi abbia abbiamo abbiate abbiano 持っている
重要な不規則変化動詞
andare × va',vai vada andiamo andate vadano 行く
venire × vieni venga veniamo venite vengano 来る
bere × bevi beva beviamo bevete bevano 飲む
dare × da',dai dia diamo date diano 与える
dire × di',di dica diciamo dite dicano 言う
fare × fa',fai,fa faccia facciamo fate facciano する
porre × poni ponga poniamo ponete pongano 置く
sapere × sappi sappia sappiamo sappiate sappiano 知る
sedere × siedi sieda sediamo sedete siedano 座る
stare × sta',sta,stai stia stiamo state stiano 〜でいる
tenere × tieni tenga teniamo tenete tengano 持つ
uscire × esci esca usciamo uscite escano 出る
規則変化動詞(-後が共通)
amare × am-a am-i am-iamo am-ate am-ino are動詞
temere × tem-i tem-a tem-iamo tem-ete tem-ano ere動詞
sentire × sent-i sent-a sent-iamo sent-ite sent-ano ire動詞(1)
capire × cap-isci cap-isca cap-iamo cap-ite capi-scano ire動詞(2)